2006年05月05日

ハバティーニ

ハバティーニMORI BARの毛利隆雄氏オリジナルの「ハバティーニ」です。

このカクテルは当ブログでも取り上げたことがありました。
以前、ジャマイカ・マティーニと呼ばれていたこのカクテルは、現在はハバティーニと呼ばれています。

2005年11月、有名なラムであるHAVANA CLUB(ハバナクラブ)の研修ツアーが行われ、毛利さんも参加されたそうです。

ジャマイカ・マティーニは、ジャマイカ産ラムを使ったカクテルですが、最終的にハバナクラブ7年を使うことで完成されました。

毛利さんは、キューバ研修ツアーでハバナクラブの魅力を改めて実感され、それを機に毛利さんの作る「ジャマイカ・マティーニ」は「ハバナ・マティーニ」と名前を変え、今では「ハバティーニ」と呼ばれ親しまれているとのことです。

オレンジ・ビター 1ドロップ
ハバナクラブ7年 90ml〜
ドライ・シェリー(ドンゾイロ・フィノ) 1/2tsp

60〜70回ステアすることで丸みを出し、ロックグラスに注ぎ、オリーブを沈め、レモンピールで仕上げます。
氷を入れても、最後まで崩れることのない見事なバランス。

シガーとの相性もとてもいいですね。
夏になったらキュッと飲りたい一杯です。


PHOTO : 聖蹟桜ヶ丘・unknown


(参考資料 : ハバナクラブ ニュースレター「ペリオディコ・ハバナクラブ no.7」)

ハバナクラブ7年を購入する(楽天)

  

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2005年08月20日

ダイキリ DAIQUIRI

ダイキリダイキリの誕生は19世紀後半。
キューバのダイキリ鉱山で働く鉱夫たちが、暑さをしのぐために、キューバ産のラムにライムジュースを入れて飲んだのが始まりと言われています。
よくよく調べてみると、鉱山で飲んでいたのではなく、ダイキリ鉱山の近くのサンチャゴ市で飲まれていたようです。
当時はまだ名前が無く、アメリカの主任技師が「ダイキリ」と命名したということです。

私もダイキリは夏によく飲みます。
爽やかな風味にバランスのとれた甘さがあって、飲んでいてとても気持ちの良いカクテルです。

こんな記事を見つけました。

『初めて入ったお店では、まず最初にダイキリを頼むのがいいと思います。なぜならば、ダイキリを飲めばその店のバーテンダーの技術や味がよく分かるといわれるほど、シンプルなゆえに難しいカクテルだからです。何を頼んでよいか分からず迷った時は、「ダイキリを頼め」という名言もあるほど知る人ぞ知るカクテルといえます。』

ホテルオークラ OHR e-mail Plaza 「カクテルへの招待状」第1楽章
(ホテルオークラ バーテンダー 中村圭二氏)

前にあるバーテンダーさんから、同じようなことを聞いたことがあります。
ある漫画では「ジン・フィズ」を注文すると書いてありました。

シンプルなカクテルほど難しい。
そんなカクテルが美味しいバーに行きたいものです。


PHOTO : 聖蹟桜ヶ丘・BAR unknown
  
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2005年07月29日

ジン・バック GIN BUCK

ジン・バック夏になると、ウイスキーを飲む機会が減り、ビールや炭酸系のカクテルを飲むことが多くなります。
これは私の場合ですが。

最近、個人的にはスーズ・トニックをよく飲んでいますが、5年くらい前まではジン・バックラム・バックをよく飲んでいました。

「バック」と名の付くカクテルは、スピリッツにジンジャー・エールとレモンジュースを加えて作ります。
ジン・バックでは、この組み合わせがジン特有のクセを穏やかにし、とてもすっきりした味わいになります。

このカクテルは、ロンドンの名門バーである「バックスクラブ」が発祥なのだそうです。
ジン・バックは、別名「ロンドン・バック(London Buck)」と呼ばれます。
マミーズ・シスター(Mamie's Sister)と呼ぶこともあるそうですね。

「バック(Buck)」そのものの意味は、もちろん後ろに下がるバック(Back)のことではなく、雄鹿(Stag)のことであると聞いたことがあります。
バックスキン(鹿皮)という言葉は知っている人が多いかもしれません。
そう、あのバックスキンの「バック」です。
ということは、「バックスクラブ」とは、鹿狩りのクラブから命名されたバーの名前だったのでしょうか。
(勝手な想像です)


ベースをジンからウオツカに変えればウオツカ・バック、ラムに変えればラム・バック。
ブランデー、バーボンなどのバリエーションもあります。

なぜか、この「バック」のカクテルは、カクテルブックにはあまり載っていません。
こんなにポピュラーなカクテルなのに。

暑い夜が続きます。
そんな夜にはピッタリなカクテルだと思います。


PHOTO : 府中市・CHOT BAR
  
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2005年04月28日

エヴァンウィリアムス・エッグノッグ

エヴァンウィリアムス・エッグノッグバーボン通の方なら、このラベルを見て「おっ」と思ったことでしょう。

白いエヴァン・ウィリアムスなんてあったっけ?

あるんです。

実は、このエヴァン・ウィリアムス、中身はエッグノッグです。
エッグノッグと言えば、卵、牛乳、砂糖、酒を使って作る、クリスマスには定番のカクテル。
アメリカ南部で飲まれていたクリスマスの伝統的なカクテルだそうですが、非常に栄養価が高く、お酒を入れないものは子供にも親しまれています。

エヴァン・ウィリアムスとは、1783年にケンタッキー州ルイビルで世界で初めてトウモロコシからウイスキーを造ったといわれる人の名前です。

ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウィスキーとして、第2位のビッグブランドだそうで。
(1位はジム・ビームだそうです。)

エッグノッグ、飲んでみましたが、そのままではちょっと甘すぎますね。
ミルク割りなんかいいんじゃないでしょうか。

最近、シメに甘い酒を飲むことが多い私です。


PHOTO : 府中市・BAR American



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2005年04月13日

バラライカ Balalaika

バラライカスピリッツにホワイト・キュラソーとレモンジュースを加えシェイクするカクテルは、いろいろなバリエーションがあります。

ジンベースだとホワイト・レディ、ウオツカベースだとバラライカ、ブランデーベースだとサイドカー、ラムベースだとXYZ
テキーラベースでスノースタイルにするとマルガリータ
最近知ったのですが、スコッチ・ウイスキーベースのサイレント・サードというのもあるらしいですね。

この中で一番初めに世に出たカクテルは、ホワイト・レディだと言われています。

ホワイト・レディは、1919年にロンドンの「シローズ・クラブ」の名バーテンダー、ハリー・マッケルホーン氏の作。
もともとはジンベースではなく、ホワイト・ペパーミントを使っていたという話もあります。

また、サイドカーは、パリに渡って「ハリーズ・ニューヨーク・バー」の初代オーナーになったマッケルホーン氏が、1933年に生み出したという説が有力のようです。

さて、バラライカは、先の二つのカクテルからはだいぶ経ってから世に出ました。
その誕生の経緯は明らかではありませんが、1965年に「サボイ・カクテル・ブック」に初めて登場しています。

バラライカは、ロシアの民族楽器であることから、ウオツカからの連想で名付けられたとはすぐに想像出来るでしょうが、何故バラライカという名前が付けられたのかは、定かではありません。

ここで、面白い説を提示しているサイトを見つけました。

アサヒビールのWEBサイトの中の「カクテルガイド」というコーナーにこんな記述があります。


 この〈バラライカ〉、初出は1965年に改版された『ザ・サヴォイ・カクテル・ブック』であったそうなのですが、この年は、デイヴィッド・リーンが監督をつとめたある有名な映画が封切りされた年でもありました。

 『ドクトル・ジバゴ』です。

 原作者であるロシアの文豪パステルナークは、この作品で1958年のノーベル文学賞に選ばれながら、当時の政治事情で辞退せざるをえなかったという逸話を残しているほどで、これがいかに当時話題になったかというのは、アカデミー賞の五部門を制したことからもうかがえるというもの。

 そんな話題作のなかで、バラライカという楽器は、音楽に、そして映像にと、八面六臂の活躍をします。おそらくはジバゴが愛したふたりの女性の影をも薄くさせるほど・・・。

 恋人を亡くしたという〈マルガリータ〉の悲恋譚ほど知られた話ではありませんが、〈バラライカ〉に色気のなさを感じたら「ラーラのテーマ」を思い出すのがよいでしょう。


バラライカが「サボイ・カクテル・ブック」に登場した年と、『ドクトル・ジバゴ』という映画が封切りされた年が一緒というのは、この話を読む限り偶然ではない気がしています。

カクテルの名前ひとつでも、とても興味深いものです。
こんな話題も酒の肴にいかがですか?


PHOTO : 府中市・BAR American
  
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2005年03月26日

ホーセズネック HORSE'S NECK

ホーセズネックブランデーをジンジャー・エールで割るブランデー・ジンジャー(BRANDY & GINGER)というカクテルがありますが、これに螺旋状にむいたレモンの皮の端をグラスの縁にかけ、内側にカールさせ垂らすとホーセズネックというカクテルになります。

ホーセズネックとは、馬の首のこと。
ケンタッキーの草競馬ファンが、縁起の良い名前だということで愛飲していたと言われています。

また、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領が乗馬の際に馬の首を撫でながらいつも飲んだカクテルということで、この名が付いたという説も。

ブランデー・ベースだと、ブランデー・ホーセズネックと呼び、基本的には好きなスピリッツを使って造るカクテルです。

確かに見た目はとても涼しげでいいのですが、レモンの皮の渋みが溶け出してしまい、ちょっとまずくなってしまうこともありますね。
また、レモンの皮には発ガン性物質が入っているとかで、これをお薦めしないバーテンダーさんも多いようです。

同じ飲むならブランデー・バックの方が私は好きです。
ブランデーをジンジャー・エールで割り、レモンを絞るのがブランデー・バック。
「バック」なら、ラム・バックやジン・バックも美味しいですよね。

それに、私のような小心者は、手間のかかるカクテルを注文するのはためらってしまいます。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが。

ちなみに、6、7年ほど前に、中央競馬でホーセズネックという馬が走っていました。
その馬の母の名はカクテルドレス。
馬主さん、洒落た馬名を付けたものですね。


PHOTO : 府中市・BAR American
  
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2005年03月16日

グラスホッパー GLASSHOPPER

グラスホッパーグラスホッパーとは、バッタのこと。
直訳してしまうと風情も何も無くなってしまいますが、色合いから名付けられたようです。

ところが、ここで一つ発見。
緑からバッタを連想するのではなく、バッタの棲む草原をイメージした緑、という風に考えれば良いということに気付きました。

まあ、どうでもいいことなんですが。


味を一言で言うなら、チョコミント。

グリーンペパーミントの爽やかさ、カカオの香ばしさ、生クリームのなめらかさが感じられる、傑作のカクテルだと思います。


いろいろなバーでバーテンダーさんと話す機会が多いですが、グラスホッパーを作ることに自信を持っているバーテンダーさんが多いですね。
何故かはわからないんですが。

それでついついグラスホッパーを注文してしまう私。
そして、みなさん自信があるだけあって大変美味しい。
そんなことでグラスホッパーを飲む機会がなぜか多いのです。


グラスホッパーは、昔はプースカフェスタイルだったらしいですね。
ところが、シェイクしてみたら美味しかったので、今のスタイルに定着したんだそうで。

何か、私がよく飲むB52みたいなお話ですね。

ちなみに、グリーンペパーミントをガリアーノに変えると、ゴールデンキャデラックというカクテルになります。
こちらも大変美味しいですよ。


PHOTO : 聖蹟桜ヶ丘・BAR unknown
  
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2005年03月13日

スプモーニ SPUMONI

スプモーニ SPUMONIスプモーニは、カンパリベースのカクテルの中で最もポピュラーなものの一つです。
アルコール度数も弱めなので、お酒に弱い方でも安心して飲めるカクテルでもあります。


スプモーニは、カンパリにグレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えるシンプルなレシピ。
鮮やかなサーモンピンクの色と、ちょっと苦味が感じられる爽やかな風味が特徴です。

語源はイタリア語の「SPUMARE(スプマーレ)=泡立つ」という言葉からのようです。





マルティニ・ビターある日、久々にスプモーニを注文しましたが、ベースのカンパリをマルティニ・ビターに変えてもらいました。
若干甘味が強く、苦味が柔らかくなりますね。
女性にすすめるならこっちのレシピがいいかもしれません。


美味しく造るコツは、新鮮なグレープフルーツジュースを使うこと。
市販のジュースよりは生のグレープフルーツを搾るほうが数段美味しいです。



昔は、私がバーで飲むときの一杯目の酒でした。
それほどこのカクテルは好きでしたね。

一杯目の酒は「とりビー」という方が多いかもしれませんが、ジントニックやスプモーニなどの方がちょっとお洒落に見えるかもしれませんよ。


PHOTO : 府中市・BAR American




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2005年03月07日

ドクター・エム Dr.M

ドクター・エム銀座の名店「MORI BAR」の毛利隆雄氏オリジナル、ドクター・エムです。

レシピは以下の通り。

●イエーガー・マイスター 20ml
●チナール 10ml
●アメール・ピコン 10ml
●ウンダーベルグ 10ml
●ライム・ジュース 15ml

以上をシェイクしてグラスに注ぎます。


イエーガー・マイスターは、おだやかな甘さのリキュール。
アニスやミントなど56種のハーブやスパイスを調合してあります。
二日酔いに良いという人も多いようですが…。

チナールは、アーティーチョーク(洋アザミ)をベースに13種類のハーブの抽出液を加えたほろ苦い味わいのリキュール。
現代人のストレスを発散するリキュールとしてイタリアの若者で人気爆発中だそうで。
コーラで割るのが一般的でしょうか。

アメール・ピコンは、オレンジ果皮やりんどうの根が主な原料で、オレンジの香りとハーブのほろ苦さが特徴。

ウンダーベルグそしてウンダーベルグ

40種類以上のハーブやスパイスを高濃度のアルコールで抽出し、熟成させた薬草酒。
紙に包まれた20mlの小瓶に入って販売されています。
味は、苦味たっぷり、甘味皆無。
とてもそのままじゃ飲めません。
レモンとソーダで割って飲むのが普通ですが、それでもまだ苦い。

ラベルには「楽しい食事の後に〜さわやかで爽快な気分になります。」とありますけど。
(それは無理がありそうな気が)


このカクテルは、毛利氏があるお客様のリクエストで1990年に創作したもので、四種類の薬草系のリキュールを使い「疲労回復のカクテルを」がテーマだったそうです。

効果のほどはわかりませんけど、レシピからは想像できない味。
美味しいです。


PHOTO : 聖蹟桜ヶ丘・BAR unknown




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2005年03月04日

ミント・ジュレップ Mint Julep

ミント・ジュレップミントの若芽と砂糖をオールド・ファッションド・グラスに入れティースプーン一杯の水を加えてよく練り、ミントがこなごなになったらクラッシュドアイスを詰める。

これが一般的なミント・ジュレップのレシピです。


競馬のアメリカ三冠レースの一つ、ケンタッキー・ダービーというレースがありますが、当日のチャーチル・ダウンズ競馬場内でオフシャルドリンクとして多くの方に飲まれているカクテルでもあります。


最近では、バーボンメーカー各社が既に出来上がった状態のミント・ジュレップをボトリングして販売しているケースも多いようですね。

メーカーズ・マーク ミント・ジュレップこちらはメーカーズ・マークのミント・ジュレップ。
緑の封蝋がなかなかおしゃれですよね。

他社のものでは、エヴァン・ウイリアムズやアーリータイムズなどで見たことがあります。


ケンタッキー・ダービーは、毎年4月下旬から5月上旬に行われます。
私が一度だけ行った時は、大変日差しが眩しかった記憶があります。

ケンタッキー・ダービーは夏のレースではありませんが、ミント・ジュレップはまさに夏にピッタリの涼しげなカクテルです。

ミントの葉にパウダー・シュガーを雪のように振り掛ければ、さらに涼しさが増します。


ミント・ジュレップは夏向きのカクテル。
今はまだ冬だろう、というツッコミはごもっとも。


PHOTO : 府中市・CHOT BAR
  
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2005年03月03日

ブルームーン Blue Moon

ブルームーンブルームーンは、ジンにバイオレットリキュールとレモンジュースを加えてシェイクする、特に女性に人気のカクテルです。

ロマンティックな名前と、美しいうす紫色の色彩が人気の理由なのでしょう。


ブルームーンとは、ひと月のうちに満月が2回あるとき、2回目の満月のこと。
満月は30日に一度。
それがひと月に二回あることが大変珍しいことから、特別な月という意味でそう呼ばれるようです。

ちなみに、ブルームーンの発生頻度は、あるデータによりますと20年で10回程度だそうです。


元々、ブルームーンという言葉はかなり昔から使われていたらしく、意味はそのものズバリ「青い月」。
火山の噴火や隕石の落下時に発生するガスやチリなどの影響を受けることで月が青く見えることがあるそうで、滅多に見られるものではありません。
そこから転じて、ブルームーンは「極めて珍しい」という意味で使われていたようです。


さて、ブルームーンには酒言葉があります。

それは「できない相談」。

告白されてそれをお断りするときに、このカクテルを注文するとスマートかもしれません。
あまり有り難くない酒言葉ですね。


でも、そんなことは気にしないで飲んでいただきたい、素晴らしいカクテルだと思います。


PHOTO : 府中市・CHOT BAR
  
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2005年02月26日

ハーベイ・ウォールバンガー HARVEY WALLBANGER

ハーベイ・ウォールバンガーちょっと長い名前のカクテル「ハーベイ・ウォールバンガー」です。

スクリュー・ドライバーというカクテルをご存知の方は多いと思います。
ウオツカにオレンジジュースを加えただけの大変シンプルなカクテルです。

スクリュー・ドライバーは「ねじ回し」のこと。
イランの油田で働いていたアメリカ人がウオツカにオレンジジュースを加えて混ぜるのに、ねじ回しを使ったことが由来と言われています。

口当たりがいいのは当たり前。
味はほとんどオレンジジュースですから。
昔はレディ・キラーと呼ばれたカクテルです。


さて、そのスクリュー・ドライバーにガリアーノというイタリア産のバニラ風味のリキュールをフロートさせると、ハーベイ・ウォールバンガーというカクテルになります。

この長い名前、由来には諸説あるようです。

まず、「ハーベイ」はガリアーノのセールスマンで、あちこちでスクリュー・ドライバーにガリアーノを入れてすすめて回って、自分でもそれを飲んで酔って頭を壁にぶつけていたからという説。

次に、カリフォルニアのサーファー「ハーベイ」が敗戦の失意を紛らすために飲んだカクテルだそうで、酔った彼があちこちぶつかり壁を叩いて回ったことから「壁叩きのハーベイ」と呼ばれ、名付けられたという説。
ハーベイが優勝して飲んでいたカクテルという説もあります。


このカクテル、ガリアーノ独特の甘さがオレンジジュースに合っていて、とてもさわやかな風味のカクテルです。

そんなに弱いカクテルでもないので、飲みすぎるとハーベイのように酔って壁をたたいて回ることになるかも。


レシピは簡単なので、自宅でも作れそうです。
でも難点が一つ。

ガリアーノのボトルが家庭での収納に向いていないこと。
何せ高さが40cm以上あるボトルなんですから。

ガリアーノ ←ガリアーノ




















PHOTO : 府中市・BAR American


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2005年02月24日

トゥデイ TODDY

ホット・ブランデー・トゥデイ春一番も吹き、春の足音が聞えてきていますが、まだまだ寒い日も続きます。
そういう夜にはホットカクテルであたたまりましょう。

今日紹介するのは、「トゥデイ(TODDY)」というカクテル。
写真のカクテルは「ホット・ブランデー・トゥデイ」です。


トゥデイとは、ウイスキーやブランデーなどのスピリッツに砂糖を加えて甘味をつけ、お湯か水で割ったカクテルのことをいいます。
トゥデイにもいろいろな種類がありまして、ウイスキーやブランデー以外では、アップルジャックなんかで作ることもあります。


考案されたのは歴史がわからないほど古いのだそうで、一説にはアメリカ南部で飲み始められたと言われています。


ホット・ブランデー・トゥデイには、ブランデーと砂糖のほかにレモンが入ります。
お好みでクローブ、ナツメグ、シナモンなどを加えます。
香りがとてもいいので、アロマテラピー的な効果も期待できます。


自宅でも簡単に出来ますので、ウイスキーやブランデーが家にある方はお試しください。
グラスはくれぐれも耐熱用のものを使ってくださいね。


ホット・ブランデー・トゥデイ
レシピ:
 ブランデー 30ml〜60ml(お好みで)
 レモンスライス 一枚 または レモンジュース 2ティースプーン
 角砂糖 一個 または 砂糖 1ティースプーン
 熱湯 適量

作り方:
 温めておいた取っ手付きのタンブラーにブランデーを注ぎ、熱湯で満たして角砂糖とちょっと溶かし、レモンスライスを入れて出来上がり。


PHOTO : ホット・ブランデー・トゥデイ in 聖蹟桜ヶ丘・BAR unknown
  
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2005年02月19日

ベリーニ BELLINI

ベリーニカクテル「ベリーニ」を語る上で忘れてはならないのが「ハリーズ・バー」という名のレストランバーです。


ハリーズ・バーは、1931年5月13日イタリアのヴェネチアに開店。

ハリーズ・バーの創業者であるジュゼッペ・チプリアーニは、ホテル・ヨーロッパのバーで働いていました。
その時、借金に苦しんでいた友人ハリー・ピッカーリングにお金を貸し、そのおかげで彼はアメリカに帰ることが出来ました。

その2年後に、ピッカーリングはチプリアーニに借りたお金を返済し、今度は彼がチプリアーニがバーをはじめる手助けをしたのです。
こうしてチプリアーニとピッカーリングの二人の友情でハリーズ・バーはオープンし、あっという間に有名になりました。

その理由は、チプリアーニが創作した素晴らしいカクテルやサンドイッチが当時の有名人やセレブに気に入られたこと、そして何よりも店の雰囲気とゲストへのホスピタリティが、多くのゲストを魅了したと言われています。
ハリーズ・バーのサービスの精神は「何よりも愛」なんだそうです。

文豪ヘミングウェイもハリーズ・バーを愛した一人。
彼がヴェネチアに来るたびに、ハリーズ・バーの角のテーブルが彼のためにリザーブされたという有名な話もあるほどです。

また、イタリア料理の定番、「カルパッチョ」も実はチプリアーニの創作した料理です。


そして、今回取り上げたベリーニもチプリアーニが作り出したカクテル。

ヴェネチア出身の画家ジョヴァンニ・ベリーニにちなんでネーミングされたこのカクテル、1940年代後半、ヴェネチアでベリーニの回顧展が開催されたとき、ベリーニのファンだったチプリアーニが考案しました。


ベースは、イタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」。
日本で作る場合は、シャンパンやカバが使われることが多いです。

まず、ピーチ・ネクターとグレナデン・シロップを加え、ステア。
そして、冷やしたプロセッコを加えて出来上がり。

ピーチ・ネクターの代わりに、フレッシュの白桃を使うともっと美味しくなります。
秋におすすめしたいカクテルですね。


ヴェネチアを訪れた際には、ハリーズ・バーには是非行ってみたいものです。


PHOTO : 府中市・BAR American
  
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2005年02月13日

ラスティー・ネール

ラスティー・ネール「ラスティー・ネール」とは、「錆びた釘」と意味します。
俗語で「古めかしい飲み物」を指すらしいのですが、このラスティーネール自体は、第二次世界大戦後に作られた比較的新しいカクテルのようです。

レシピは、スコッチウイスキーに「ドランブイ」というウイスキー・リキュールを加えてステアする、大変シンプルなものです。

「ドランブイ」は、ゲール語で「満足の酒」という意味。

スコットランドのスチュワート王家の秘蔵の酒と言われ、マッキノン一族の献身的な忠誠に対して、王家がドランブイの秘法を送ったとされています。
そして、マッキノン家が1906年に商品化しました。

熟成15年以上のハイランド・モルトを中心に約40種のスコッチ、各種ハーブ、蜂蜜などをブレンドした、大変贅沢なリキュールなのです。

また、ドランブイと言えば、映画「カサブランカ」で知られる、ハンフリー・ボガード。
彼は、マティーニとドランブイが好きなことで有名です。

彼の行き付けのバーでは、ドランブイの減り具合で旅に出ているかどうかがわかるという話があったくらい。

ドランブイドランブイをそのまま飲みますと、大変甘いため飽きてしまうかもしれませんが、スコッチウイスキーと合わせると、とても飲みやすくなります。

この日は、私が大好きなブレンデッド・ウイスキーである「ザ・フェイマス・グラウス」で作ってもらいました。

いろいろなスコッチ・ウイスキーで味の違いを楽しめるのも、このラスティー・ネールのいいところ。
世に出ているスコッチ・ウイスキーの数を考えてみると、想像出来ないくらいに豊富なバリエーションを持つカクテルということになりますね。

あなたの好きなウイスキーで作るラスティー・ネール。
自分だけのレシピがあったら素敵ですよね。


PHOTO : ラスティー・ネール、ザ・フェイマス・グラウス & ドランブイ in 府中市・CHOT BAR


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2005年02月11日

ジャマイカ・マティーニ

ジャマイカ・マティーニジャマイカ・マティーニは、銀座「MORI BAR」のオーナーバーテンダー、毛利隆雄氏のオリジナルカクテル。

ハバナ・クラブ7年を60ml、ドンゾイノ・フィノを1tsp、オレンジ・ビターを1dash、これらをステアしてロックグラスに注ぎます。
最後にレモンピールで仕上げ。

聖蹟桜ヶ丘にある「BAR unknown」に立ち寄ると、必ずと言っていいほどこのカクテルを注文します。


「BAR unknown」の川島恭子さんは「MORI BAR」で修行され、6年前に「BAR unknown」を開店されました。
毛利さんについていろいろなお話を伺いましたが、その人柄を慕っている方が多いのは、お話を聞いてよくわかります。


ジャマイカ・マティーニは、ホワイトラムで作られたりしているようですが、オリジナルレシピの味はハバナ・クラブ7年でなければ出せないと言われています。

シガーとの相性もなかなかのようです。
シガー好きの方にもおすすめしたいですね。
  
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2005年02月08日

口の中で造るカクテル

ニコラシカその代表的なのは「ニコラシカ」。

ブランデーを小さめのリキュールグラスに注ぎ、その上にレモンスライスを乗せ、さらに砂糖を盛り付ける。

飲み方は、まず砂糖をレモンでくるみ、レモンを絞るようにして頬張る。
甘味が出てきたら、残っているブランデーを一気に流し込む。
味はサイドカーのような味だそうです。

どこかのバーでは、毎晩のようにこのカクテルが出ているようですが…。

もちろん、強い酒の一気飲みなわけですから、飲みすぎに注意しましょう。


ある小説で見かけたのは、ウオツカの瓶から酒をそのまま口に流し込み、そのあとトニックウオーターをチェイサーで飲んでいた人がいたそうです。

隣の客が一言。

「あんたのウオツカ・トニックはそうやるんですか」

(ジェイムズ・クラムリ著 小泉喜美子訳『さらば甘き口付け』ハセガワ文庫より)


そう言えば、以前ジンロのCMで、ジンロのボトルとソーダ瓶を同時に持ち、酒とソーダを口へ一気に流し込み、さらに口の上でレモンを搾って、頭をシェイクしていたのをやってました。

なかなかユーモラスなCMでお気に入りでしたね。


PHOTO : ニコラシカ IN 府中市・CHOT BAR
  
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2005年02月04日

ソルティ・ドッグ

ソルティ・ドッグソルティ・ドッグは、現在も大変人気のカクテルですね。

花崎一夫監修「ザ・ベスト・カクテル」によりますと、元々ソルティ・ドッグはジンとライム・ジュースとひとさじの塩をシェイクする、ソルティ・ドッグ・コリンズのバリエーションとして生まれたカクテルだそうです。

名前のソルティ・ドッグとは、イギリス船で甲板員を指すスラングだとか。
また、ソルティ・ドッグがウオツカベースになったのは、第二次世界大戦後アメリカでウオツカがブームになってから。
アメリカ西海岸で大流行したそうです。


ソルティ・ドッグの味の決め手は、何と言ってもグレープフルーツジュース。
出来れば、生グレープフルーツを搾って造りたいですね。
これを飲むと、普通のジュースで造ったものは飲めなくなります。
それほどはっきりと違いが出るんです。


スノースタイルが上手に出来ない方へアドバイス。
塩は、マルガリータソルトを使ってみましょう。
一般に調味料として売られている食塩に比べて粒が粗いため、割と簡単にきれいなスノースタイルを作ることが出来ます。
一個400円程度で市販されていますのでお試しください。


さて、ソルティ・ドッグから塩を取ってしまうと、テールレス・ドッグ、ブルドッグ、グレイハウンドなどと呼ばれるカクテルになります。
ブルドッグは、スクリュードライバーをジンジャーエールで割ったカクテルを指す場合もあるようです。


美味しそうなグレープフルーツが手に入ったら、これで決まりですね。
  
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2005年01月29日

シンガポール・スリング Singapore Sling



シンガポール・スリング(ラッフルズ)

シンガポール・スリング

1915年にシンガポールの代表的なホテル、ラッフルズ・ホテルのロング・バーで初めて作られたシンガポール・スリング。
滞在していたイギリスの文豪、サマセット・モームが、シンガポール湾の夕焼けを見て、「東洋の神秘」と言ったその感動を再現したカクテルだと言われています。

スリングとは、ドイツ語で「飲み込む」を意味する言葉が語源のようです。


さて、このシンガポール・スリングには二つのレシピが存在します。
一つは、ラッフルズ・ホテルのオリジナルレシピ(写真左)。
もう一つは、サボイ・レシピです(写真右)。


日本でシンガポール・スリングを注文すると、ほとんどの場合サボイ・レシピのものが出てきます。
サボイ・レシピとは、ロンドンの名バーテンダー、ハリー・クラドックが1930年に編集した、「サボイ・カクテルブック」に掲載されているレシピです。
世界初のカクテルブックと言われており、ロンドンのサボイホテルが発行しているレシピ本です。


サボイ・レシピのシンガポール・スリングは、ドライジン、チェリーブランデー、レモンジュース、シュガーシロップ、ソーダで作ります。
爽やかな風味が特長のカクテルですね。

では、ラッフルズ・ホテルのオリジナルレシピはどうかというと、ドライジン、チェリーブランデー、コアントロー、ベネディクティン・DOM、ライムジュース、パイナップルジュース、アンゴスチュラ・ビターズ、グレナデンシロップが入ります。

大変手の込んだカクテルですね。
しかも、トロピカルカクテルの傑作と呼ばれるように、大変甘味が強いです。

ラッフルズ・ホテルに行くと、ウェルカムドリンクとして「シンガポールスリングをお飲みになりますか」と聞かれるらしいです。
もう一つの名物になっているんですね。


なぜ、サボイ・レシピがオリジナルとこんなに違う、全く別物のレシピが載ったのかは不明です。
その理由を聞いてみたいですね。


PHOTO : 【左】府中市・BAR American 【右】府中市・CHOT BAR
  
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2005年01月27日

サワーとチューハイ

さて、問題です。

『レモンサワー』と『レモンハイ』。
さて、この二つはどう違うのでしょうか?


サワー(SOUR)とは「酸味がある。酸っぱい」の意味。
スピリッツ(いわゆる蒸留酒)にレモンジュースとシュガーシロップなどのように、酸味と甘味を加えて作るカクテルのことです。

代表的なカクテルに「ブランデー・サワー」などがあります。
バーで「サワー」を頼むと、おしゃれなサワーグラスに少し強めで量の控えめなカクテルが出てきます。
間違っても「ジョッキで」とか言わないように。


チューハイとは、焼酎ベースの飲み物全般のこと。
「レモンハイ」というと、焼酎にレモンジュースを加え、炭酸で割ると出来上がり。
ちなみに、チューハイの「ハイ」は、ハイボールのことです。
いわゆる炭酸割りですね。

(私は美味しいスコッチウイスキーのハイボールが大好きです。)


まあ、焼酎はスピリッツの一つですから、サワーが焼酎で造られていても何ら問題はありません。
お店によっては、サワーをウオツカで造るところもあるようですよ。


そういえば、「ウーロンハイ」って炭酸入ってたっけな…?
  
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クロンダイクハイボール Klondike Highball

クロンダイクハイボールクロンダイクハイボールは、日本では古くから知られているカクテルだそうです。
あまり飲まれているかたを見たことはないんですが。

レシピは、スイートベルモットとドライベルモット、レモンジュースを混ぜ、ジンジャーエールを加えたものです。
本来のレシピは、ジンジャーエール以外をシェイクするのですが、最近ではビルドで作るのが一般的なようです。

クロンダイクとは、カナダ北西部の街の名前で、19世紀末にゴールドラッシュで有名になった砂金の産地だそうです。
ベルモットが二種類も入っているのですから、ベルモット好きのかたのためのカクテルのようですね。


同じく名前に「クロンダイク」が付くカクテルがありまして、そちらは「クロンダイククーラー」と言います。
ベースはウイスキーで、ベルモットは入っていません。
オレンジの皮をホーセズネックのように螺旋状に剥いたものを入れます。

ですから、クロンダイクハイボールとは全く別物のカクテルですね。
「クロンダイク」と言えば、欧米ではクロンダイククーラーのほうが一般的なようです。


昔、『恋はあせらず』というドラマをやっていたとき、バーテンダー役の藤竜也さんがこのカクテルを作ったというお話を聞きました。
私は、このドラマを見ていないのですが、織田裕二さんや香取慎吾さんなどが出演していて、とても豪華なキャストだったそうです。

ちょっと見てみたかったですね。



《写真》府中市・BAR American
  
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2004年12月23日

ジン・トニック再び Gin and Tonic

月華のジントニック先日、とあるホテルのバーにお邪魔した時のお話です。

友人と一緒に入ったそのバーは、それなりに有名なバーでした。
私はいつものようにジン・トニックを注文。

しばらくして出てきた飲み物に驚いて、固まってしまいました。

コリンズグラスにライムと氷が入っていました。
その横に、ウエイトレスさんがトニック・ウォーターの瓶を置いたのです。

私もバーに通い始めて長いですが、このようなジン・トニックを見たことがありませんでした。

前にジン・トニックの項で書きました。
「ライムを飾るジン・トニックは好きではない」と。

ところが、材料を混ぜることすらしないジン・トニックは、私の主観で申し上げれば、「有り得ない」。
バーテンダーさんがカクテルを美味しく作ることを放棄している気がしてならないのです。

ライムを飾ることも、トニック・ウォーターを瓶で持って来ることも、お好みで調整してください、との配慮のつもりなのでしょうが、カクテルを素人が作って美味しいものならば、バーテンダーは必要ありません。

上の写真は、汐留の「BAR 月華」で作っていただいたジン・トニックです。
大変美味しいジン・トニックでした。
藤井さんは、「ライムの苦味を出さないように気を遣う」とおっしゃっていました。


そんなに簡単なカクテルではないはずなんです、ジン・トニックは。
  
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2004年12月22日

B52

B52B52は、ベトナム戦争でアメリカが使った爆撃機の名前です。
その名前をつけられたカクテルがあります。

B52というカクテルは、アメリカのシューターと呼ばれるカクテルの代表的なものです。
シューター(SHOOTER)は、アメリカにて、ウオツカやテキーラ、口当たりのいい新しいリキュールをメインに使って遊び心のあるネーミングをしたカクテルこと。
サッカーのシュートのように一気に飲む。
これがシューターのスタイルです。

シューターのグラスは、試験管のような細長いものであることが多いようです。
そのグラスに、プースカフェスタイル(酒の比重の違いで層ができる綺麗なカクテル)で作るのです。

上の写真は、シェイクして作ってもらった『B52』です。
あるバーテンダーさんに薦められて飲んでみたらなかなかよかったので、私はずっとこのスタイルを通しています。

レシピは以下の通り。

B52レシピ左から、グランマニエ(オレンジリキュール)、カルーア(コーヒーリキュール)、ベイリーズ(アイリッシュクリーム・リキュール)。
これらを同じ分量だけ入れ、シェイクします。

各リキュールとも相当甘いので、出来上がったカクテルも極甘です。
リキュールだけなので、アルコールも弱くありませんが、甘口カクテルが好きな人ははまってしまうかもしれません。

元々、シューターは一気飲みをするスタイルのカクテルなので、味は口の中で完成されるものと想像しますが、このB52はシェイクするとなかなか複雑な甘味が感じられます。

甘い味が好きな方、一度お試しください。


《写真》上下とも 府中市・CHOT BAR  
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2004年12月16日

ブラッディー・シーザー Bloody Caesar

ブラッディー・シーザーブラッディー・メアリーという有名なカクテルがあります。

ベースはウオツカ。それにトマトジュースを加えてステアするという、至ってシンプルなカクテルです。

ところが、バリエーションが非常に豊富であるのも特徴の一つです。
レモンを飾ったり、セロリを飾ったり。
タバスコを入れたり、塩でスノースタイルにしてみたり。




ペルツォッカ私が好きなレシピは、唐辛子のウオツカ「ペルツォフカ」を使い、トマトジュースはクラマトーを使います。
味付けにウスターソースがあれば最高です。

クラマトー・トマトジュースは、普通のトマトジュースと大きく違うのは、ハマグリのエキスが入っていることです。
もちろん、そのままでも美味しい。
トマトとハマグリのバランスが絶妙なのです。

クラマトーを使ってブラッディー・メアリーを作ると、名前がブラッディー・シーザーとなります。

飲んでみると、冷たいトマトスープを飲んでいる感覚です。
個人的には、飲みつかれたときに良く飲んでいるカクテルですね。

池袋・TIPTOPさんで作っていただきました。


クラマト・トマトジュースを購入する(楽天・輸入酒のかめや)

  続きを読む
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2004年12月12日

ジン・トニック Gin and Tonic

ジン・トニック私がBARに入って一杯目に頼む酒。
いつのころからか、ジン・トニックはそんなカクテルでした。

まあ、夏の暑い日はビールの時もありますし、居酒屋などでは一杯目は生ビールなんですけどね。
BARでは大抵ジン・トニックです。
爽やかな風味が特徴です。

ジンを使ったカクテルの中で、マティーニと並んで最もポピュラーと言えるジン・トニックですが、ポピュラーと言われているカクテルほど美味しく作るのが難しいと言われます。

作るだけなら至って簡単。
タンブラーを用意し、ライムを搾り、氷を入れ、ジンを入れ、トニックウォーターを注ぎ、軽くステアすれば出来上がりです。
ライムを搾らずに飾る作り方もあるようですが、それはバーテンダーがカクテルを美味しく作ることを放棄しているような感じがして、あまり好きではありません。

個人的な意見ですが、ジン・トニックでライムを飾るのは、「味の調整をお好みでどうぞ」ということでしょうけども、お客が味を台無しにしてしまう可能性もあるわけで、味に好みがあるならば、最初にバーテンダーに味の好みを伝えて作ってもらう方が美味しいと思うのです。

ジン・トニックのレシピはバーテンダーによって違います。
ジンの銘柄、ジンの量、トニックウォーターが変われば味も変わります。
シンプルだけどとても繊細なカクテルでもあります。

私が注文する場合は、特に何も指定しません。
よく通っている店では、ビフィーターを使っているところが多いですね。
銀座や池袋ですと、ブードルスが多かったかもしれません。


さて、BARレモン・ハート19巻にこんな話が載っていました。

ある老人がレモンハートを訪れます。
その老人は「うまいジン・トニックをもらおうか」と言い、マスターがジン・トニックを作って出したが、老人は「まずい」と言いました。

マスターは、プロのバーマン(Barman)のプライドにかけて、一週間後にうまいと言わせるジン・トニックを作ることを約束します。

一週間後、常連のメガネさんと松っちゃんの協力で作り上げたジン・トニックを飲んで、老人は涙を流して喜んだ、というお話です。

この老人は、昔ロンドンで飲んだジン・トニックの味が忘れられず、何軒ものバーを訪ねたが結果は空しいものでした。
それが、レモンハートに来たことにより、「生涯最高の誕生日」を迎えることが出来たのです。


この話の中で出てくる、「昔ロンドンで飲んだジン・トニック」のポイントは二つあります。
一つはトニック・ウォーター。
もう一つはジンです。

イギリスのトニック・ウォーターはキニーネという香草が入っており、日本では食品法の関係で輸入が出来ません。

また、今のジンはシトラス・フレーバーが主流で、昔のジンはジュニパー・ベリーがたっぷりと使われているという違いがあります。

そこで、このジンが登場することになります。

ヴィクトリアン・ヴァット・ジン
ヴィクトリアン・ヴァット・ジン。

このジンは、クラシックなスタイルのジンを再現したもので、ラベルには DOUBLE JUNIPER と書いてあるとおり、通常の二倍のジュニパー・ベリー(杜松の実)を使い、樽熟成させた一品です。

上の写真のジン・トニックは、ヴィクトリアン・ヴァット・ジンを使って作っていただきました。
トニックは普通のものですが。

いつものジン・トニックに比べ、まろやかな甘味が際立っています。
私はこっちの方が好きかもしれません。


ジン・トニック一つを取り上げても、いろいろ話が広がります。
だから、酒が好きなのかもしれません。


PHOTO : ジン・トニック IN 府中市・BAR American

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