2005年02月14日

大信州 掟破り

大信州 大吟醸掟破り私が大好きな蔵「大信州」から、とんでもない酒が出ました。

その名も「掟破り」。

何とも日本酒らしくない名前ですが、今となれば迫力さえ感じさせるネーミングです。


このお酒、大信州の特約店約250店舗のうち、たった8店舗にしか出ていないものなのです。


大信州は、CMや雑誌などのメディアを通じた宣伝をしていません。
しかし、大信州を一生懸命応援してくれる酒屋さんなどのおかげもあり、飲んでくださる方が「大信州はいい」と、隣から隣へ言って下さったことで、もう既に新規では取れない状態になってしまっています。

そんな酒屋さんの中でも、大信州のことを非常に大切にしてくれる上位8店に、大信州さんが「何かお礼をしたい」ということから、「いい酒をこしらえよう」ということなったのだそうです。


それにあたって、大信州さんは考えました。

鑑評会に出すのと同じ仕様、かつ大信州らしさ残すお酒。
ところが、鑑評会に出すお酒と一緒では面白くない。

実は、鑑評会に出すお酒は確かにすごいらしいのですが、ちょっと異次元な酒なんだそうです。

そこで、お店の方にわかりやすくしよう、飲んでいただく方に「これはすごい」とわかってもらえるお酒にしようということになったそうなんです。


そして、酒が出来上がり、その8店にサンプルを送りました。

すると、各店から、

「これはすごい」
「いいんじゃないの」

という声が次々と上がり、

「こんなにいい酒だったら、酒屋さんとして、酒の売り手として、どこに出しても恥ずかしくない」

と言っていただけたそうです。


そこで、このお酒にどんな名前を付けようかと8店で考えた結果、はじめてこういうことをしてくれたし、「今までに無い酒、掟を破った、殻を破った酒」という意味で『掟破り』という名前はどうか、と大信州に打診をしたそうです。

大信州では、今までそのような名前を付けたことがない、ということで渋ったそうなんですが、酒店の皆さんが、「我々が責任を持って売る」ということで、押し切ってしまったそうです。


さて、この「掟破り」、その特約店の上位8店にも数ケースしか入荷しない貴重な酒です。

もし、見かけることがあったら、どうぞそのお店のご主人に「掟破り」のお話をうかがってみてください。


もしかしたら、このお酒は二度と飲めない「幻の酒」になってしまうかもしれません。

お酒に対する情熱と、感謝の気持ちが伝わる、とてもいいお話だと思います。


PHOTO : 大信州 大吟醸「掟破り」 IN 府中市・和食たか田
(米・山田錦 精米歩合35% 日本酒度+5)


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